紙やエクセルでの在庫管理から、在庫管理システムの利用が広がっている中で在庫管理にスマホ(スマートフォン)を活用しているケースも少なくありません。
中でも、スマホで在庫情報の検索・更新をいつでも手元で行える在庫管理アプリは、在庫管理の利便性をさらに高めるツールとして注目を集めています。
在庫管理をスマホで行うメリット、在庫管理にスマホを利用するポイントや現場で役立つ機能などを実際の在庫管理にスマホを活用した事例を参考に確認していきましょう。
在庫管理はスマホで可能?
在庫管理の効率化を目的に、在庫管理システムを導入する企業が増加しています。
手書きやエクセルの管理票から在庫管理システムへの移行は、在庫数の正確な把握や人的ミスの削減に効果を発揮します。
在庫管理システムの利便性をさらに高めるのが、スマホで在庫管理が行えるかどうかという点になってきます。
在庫管理システムと連携したクラウド型の在庫管理アプリでは、スマホで在庫の確認や更新、入出庫管理が可能であったり、スマホならではの多彩な機能により操作性や効率性の向上も期待できます。
在庫管理は事務作業で行われる場合もありますが、倉庫や現場などで実際に動いたり、確認しながら行われることも多く、在庫管理のスマホ活用は今後もより普及していくのではないでしょうか。
在庫管理にスマホを活用するメリット
在庫管理にスマホを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
在庫管理にスマホを活用するメリットについて確認していきましょう。
使い方を簡単に習得できる
スマホは画面タッチで利用することになり、複雑な操作があまりないので、習熟に時間があまりかかりません。
従来の紙やエクセルによる在庫管理は独自ルールや複雑なフローである場合があったり、製品によっては、入力ルールや操作方法が周知されず、現場に定着しないケースがありました。
スマホアプリは直感的に操作できるよう工夫されていることが多く、デジタル機器が得意でないスタッフや新人が短期間で業務を習得する際に役立ちます。
リアルタイム更新に役立つ
常に手元にあるスマホが在庫管理システムとして機能するため、タイムラグを生じることなく、最新の在庫情報を反映させることができます。
入出庫時など、在庫状況が変化した際にはその情報が直ちに全体で共有され、スタッフ間での認識のズレを防ぎます。
リアルタイムで操作しやすくなるため、誤入力や入力忘れのミス削減も期待できるでしょう。
複数の拠点があり実在庫の確認が困難な場合にも、正確な在庫情報が見える化されるため、最適なタイミングで発注や補充が行えるようになります。
外出先でも在庫確認が可能になる
スマホを使えば、場所を選ばず在庫データにアクセスできます。
社外や出張先からでもリアルタイムで在庫状況を確認できるため、例えば在庫状況の問い合わせに迅速に対応できるようになるほか、管理者が適切な判断を下しやすくなることなどのメリットがあります。
こうした業務効率の改善は、取引先や顧客からの信頼性向上や、事業全体の質の向上においても重要です。
初期導入が簡単にできる
在庫管理アプリは、スマホにインストールするだけで導入できる点も魅力です。
初期設定に手間がかからないため、低コストかつ短期間で運用を開始できます。
直感的に操作できるスマホアプリなら、スタッフが各自のスマホでスムーズに使用環境を整えることができ、対象人数が多くても円滑な導入が可能です。
専用端末の管理が不要
スタッフがすでに持っているスマホを活用するため、専用の在庫管理端末を準備しなくても済む場合があります。
導入時の追加投資を小さく抑えられるほか、定期的なメンテナンスや故障対応も不要となり、機器の管理コスト削減やスタッフの業務負担軽減にも直結します。
OSのアップデートやアプリの更新も容易で、長期的に安定した運用が期待できます。
在庫管理をスマホでするには?
実際に在庫管理をスマホでできるようにするにはどうすればいいのでしょうか。
在庫管理にスマホを利用するステップを確認していきましょう。
スマホ対応の在庫管理アプリを選ぶ
始めに、スマホ対応の在庫管理アプリを導入する必要があります。
在庫管理アプリを選ぶ際には、価格や機能の充実度、利便性や安全性などを確認しましょう。
特にバーコードやQRコードスキャン機能の有無は在庫管理業務の効率化に大きく関わるため、重要なチェックポイントとなります。
本格導入前に実務との相性を検証する際には、無料トライアルで使用感を試したり、複数のサービスを比較してみるといいかもしれません。
在庫データを登録する
アプリを導入したら、在庫データをシステムに登録します。
商品名や数量、保管場所などを入力し、適切なカテゴリー分けを行うことで、後の管理がスムーズになります。
在庫データの登録方法は利用するサービスにより異なります。
エクセルなどで在庫リストを管理している場合や他のシステムから移行させる場合は、データの一括インポートや文字・画像認識機能があると、登録にかかる時間と手間の大幅な削減が可能です。
在庫データを更新する
在庫データ登録が終われば、スマホで在庫管理を行う準備は完了です。
在庫管理では入出庫ごとに正確にデータを更新することが特に重要となります。
バーコード・QRコードスキャン機能や写真・音声認識機能など、スマホならではの機能を活用し、効率的な在庫管理を実践しましょう。
スマホで活用できる在庫管理アプリzaicoの機能
在庫管理アプリをスマホ機能で利用する場合、PCにはない独自の機能が搭載されているものがあります。
クラウド在庫管理システム(アプリ)zaicoを例に、スマホが役立つ在庫管理機能を確認していきましょう。
バーコード・QRコードスキャン機能
zaicoはバーコード・QRコードスキャンに対応しています。
JANコードなどの一般的なバーコードの読み取りが可能であるほか、物品に対して自動でQRコードを生成することができます。
これらをスキャンするだけで該当する在庫データの照会や入出庫処理、棚卸が行えます。
デザイン豊富なラベル印刷により、QRコードを物品棚などに貼付することも可能です。
文字認識機能
AIにより写真や画像から文字を認識して、在庫データに反映させることができます。
アプリの読み取り機能から物品の写真を撮影すると、パッケージに表示された名称やバーコードの値が、該当箇所へ自動的に入力されます。
データ登録の手間の削減や、誤入力防止に有用です。
写真/音声検索機能
QRコードやバーコードをスキャンしなくても、簡単に在庫データ検索が行える機能です。
写真検索では、あらかじめ在庫データに物品画像を登録しておくと、物品を撮影するだけでAIにより該当の在庫データを自動で表示します。
音声検索では、音声認識により手が塞がっている状態でも最小限の操作で在庫データの閲覧が行えます。
画像認識でのデータ登録機能
zaicoには、スマホカメラに向かって物品をかざすだけで、在庫データ登録から入出庫処理まで行える「かざしてzaico」という専用アプリがあります。
カメラを起動させた状態でスマホをスタンドなどに固定しておけば、スマホに触れることなくデータの更新が行えます。
画像を認識するため、バーコードやQRコードが付いていない物品での処理も容易です。
ラベルシール印刷機能
zaicoのラベル印刷専用アプリ「プリントzaico」では、QRコードつきラベルシールの直接印刷やPDF出力に対応しています。
スマホ操作は1タップのみで完結するため、現場ですぐに印刷したい場合や、大量のラベルを作成したい場合などに便利です。
印刷する項目は選択できるため、画像の表示や保管場所の併記などのカスタマイズにより、利用の幅も広がります。
zaicoの導入によりスマホを活用した在庫管理の事例
zaicoの導入をきっかけに在庫管理にスマホを利用し活用している事例は多くあります。
zaicoをスマホで利用し在庫管理を効率化した事例を確認していきましょう。
バーコード・QRコードスキャン機能をフル活用:株式会社わた惣様
お惣菜などの食料品を販売する株式会社わた惣様のzaico導入事例では、「どんぶり勘定」だった在庫管理を改善するため、在庫管理システムzaicoを導入。
店舗、倉庫、工場の複数拠点で、約1,200品目の在庫管理を行っています。
操作にはスマホを活用し、バーコードスキャンや、バーコード発行前の原料にはzaicoで発行したQRコードスキャンで入出庫を記録。
棚卸時間も短縮され、スタッフの負担軽減も実感しているとのことです。
スマホの活用で委託先との連携を強化:福井ケーブルテレビ株式会社様
ケーブルテレビやケーブルインターネットなどに付随するサービスを提供する福井ケーブルテレビ株式会社様のzaico導入事例では、機器設置工事に使用する配線や部品、機材、レンタル品などをzaicoで管理。
社内での入出庫登録はもちろん、委託先の工事業者が設置工事を終えた時点でも出庫登録が行えるのは、スマホを活用しているからこそです。
こうしたスマホによる在庫管理は工事業者側での意識向上に役立っており、月1回の頻度で実施していた訪問棚卸が半期に1回まで減少するという大きな成果につながっています。
接客中の在庫確認がスマートに:合同会社セム様
大阪市内の2店舗とオンラインショップでアパレル事業を展開する合同会社セム様のzaico導入事例では、各拠点の在庫を一元管理するため、zaicoを活用しています。
商品が売れたらスマホでバーコードを読み取り、その場で出庫登録を完了。
リアルタイムでのデータ更新にスマホを有効活用しています。
さらにスマホアプリはお客様対応の質の向上にも力を発揮しているとのこと。
接客中の在庫確認が迅速に行えるようになり、業務改善に役立っています。
在庫管理をスマホでするならzaico
精度の高い在庫管理を手軽に行えるスマホアプリは、業務効率向上の強い味方です。
中でもシンプルな管理と簡単操作を重視するなら、「クラウド在庫管理アプリzaico」をご検討ください。
zaicoは、小売・卸売業から製造業、メンテナンス業、公的機関、医療の現場に至るまで、幅広く利用されているクラウドベースの在庫管理システムです。
在庫データの見える化と発注の仕組み化により、在庫管理の脱属人化を実現します。
連携するスマホアプリでは、簡単さにこだわった直感的な操作性に加え、バーコード・QRコードスキャン機能をはじめ、文字認識機能や画像認識機能などが備わっており、利便性をさらに追求しています。
在庫管理にスマホを使いたい、スマホで在庫管理を始めたいとお考えであれば、zaicoにお気軽にご相談ください。