商品コードとは?商品コード・SKUコード・JANコードについて解説!

商品コードは自社で任意に商品へつけられるものですが、商品コードの見方や仕組みへの理解は重要です。

商品コードを行き当たりばったりでつけてしまうと後の業務効率に大きな影響がでてしまう場合もあるからです。

商品コードをうまく整理して作成していければ、在庫管理や棚卸業務の効率化につながりコストの削減にもつながります。

商品コードの基礎知識からつけるときの注意事項、幅広い流通のために必要になるJANコードについて、商品コードの作成方法や重要性について確認していきましょう。

商品コードとは

商品コードとは、商品を識別するために数字や英文字を用いて商品名をコード化したものです。

楽天やAmazonなどのECサイトでは、型番と表示されることもあります。

任意で作成するものなので規格は特にありませんが、商品コードはわかりやすく規則的である必要があります。

例えば商品名の頭文字、サイズ、色、メーカー名などを数字や英文字でコード化することで、新商品の追加や棚卸、検品といった商品管理を効率化することに役立ちます。

商品コードはSKUに対して付けられる

SKUは「会社独自の商品コード」という意味で使われることもありますが、SKU(Stock Keeping Unit)とは在庫管理単位のことで、商品をこれ以上分割できない最小の単位になります。

商品コードはSKUに対して付けられるものになります。

例えば、商品としてスニーカーを取り扱っているとします。

カラーは白と黒の2種類、サイズ展開はS、M、Lの3種類である場合のSKUは「白のスニーカー Sサイズ」「黒のスニーカー Mサイズ」などのようになります。

この場合、カラー2種類✕サイズ3種類=6種類でSKUは全部で6つになり、商品コードも6つ作成する必要があるということです。

商品コードの重要性

商品コードは、ECや在庫管理において非常に重要になります。

ECにおけるカートシステムでは、商品コードの登録が必須になります。

商品コードによってその商品名や金額などの情報をデータベースから検索できるシステムになっているのです。

商品コードの付け方は任意であり、どのようにつけてもコンピュータのシステム上では問題ありませんが、システムで管理するにも整理された番号を使うことは大切になってきます。

カートシステムに限らず、在庫管理も商品コードによって行われています。

発注された商品をピックアップするのに商品コードから検索しますが、商品コードは作業者(人)にもわかりやすいように整理されていることが大切です。

例えば商品コードの番号を入荷順につけていったとすると、1〜5まではシャツ、6〜8まではネクタイ、9〜14まではまたシャツになってしまうなど商品と番号がとびとびになってしまい関連性がなくなります。

こうなると発送を担当する現場の作業者にとっては商品が探しにくく、業務効率に大きな影響がでてしまいます。

このように、商品コードは作業者が見てすぐにイメージしやすいように規則正しく整理してつけていくことが重要です。

商品コードを作成する際の注意点

商品コードには特に規定はなく、各社が付けやすいように任意でつけます。

しかし、適当につけていってしまうと商品管理の効率化が果たせなくなってしまいます。

商品コードを作成する際の注意点について確認していきましょう。

「0」からはじめないようにする

商品コードは一般的に数字や英文字を用いて表されます。

商品管理の利便性や担当者が変わってもすぐ対応できるように規則的につけていくのがよいのですが、頭文字を「0」から始めるのはやめましょう。

「0」は商品管理システムのソフトによっては認識されないことがあります。

例えば、Excelでも0から始まる数字は認識されず0を省略して表示されてしまいます。

はじめにセルを「文字列」に設定しておけば0からの表示は可能ですが、ミスを防ぐためにも最初から商品コードを0からはじめるのを避けるべきです。

日本語や記号を使用しない

商品コードには「アカ−s」「101◯」などの日本語や記号を用いないようにしましょう。

自社だけで使う商品コードならば問題がないかもしれませんが、楽天やAmazonなどのカートシステムやネットモールを利用する場合に商品コードを登録する際、半角英数字以外は使用できない場合がほとんどです。

その他のシステムでも日本語や記号を受け付けないものが多いので、汎用性を持たせるために商品コードは半角英数字で作成しましょう。

大文字と小文字のどちらかにする

「Ab1」「aB1」などのように、大文字と小文字を区別して使用するのもシステムの認識ミスにつながります。

大文字、小文字どちらでもいいのでどちらかに統一して作成しましょう。

例のような「Ab」「aB」の場合どちらも「AB」あるいは「ab」として同じものであると認識されることがあります。

適切な桁数にする

商品コードの桁数は、短すぎても長すぎても良くありません。

1〜3桁では商品の分類があまり細分化できず商品管理が難しくなりますし、長過ぎるとシステムが受け付けられない場合があります。

国際的な商品コード規格であるJANコードが13桁であるため、多くのシステムは対応できる桁数が13桁までになるのです。

重複が出ないようにする

商品コードをつけるにあたって最も注意しなければいけないのは、重複です。

商品コードが重複すると、商品管理において重大なミスが発生する恐れがあります。

注文された商品とは別の商品をピッキングしてしまったり、本来発注しなければいけない数を間違えてしまうなどのミスが起こり得ます。

商品コードをつける際には種類が増えていくことを念頭において、余裕を持ってナンバリングしていくようにしてください。

商品コード規格「JANコード」とは?

商品コード規格「JANコード」とは

JANコード」とは、「どの事業者」の「どの商品」かを13桁、あるいは8桁の数字で表したもので、世界共通で使用できるコードになります。

それを太さの異なる線と空白で表したものが、普段よく目にするバーコード(JANシンボル)です。

JANコードを使用することで、バーコードを読み取るだけで売上のデータを保存でき、売上管理や在庫管理をリアルタイムで行えるようになります。

また、現在インターネット通販や物産展など商品のJANコード表示を求める販売所が増えており、そういったところへの販促ルートを拡大させる上でも重要になります。

JANコードの体系

JANコードには、大きく分けて13桁の標準タイプ、8桁の短縮タイプの2種類があります。

一般的な商品には標準タイプが使われますが、サイズが小さい商品には表示されるバーコードも小さくなる短縮タイプが使われます。

標準タイプのJANコードの構成は、先頭の9桁(あるいは10桁、または7桁)が事業者毎に割り当てられた事業者コードになります。

次の3桁(あるいは2桁、または5桁)がどの商品かを表す商品コード、最後の1桁がコードの誤りがないかを確認するためのチェックデジットになります。

短縮タイプは、さらにGTIN-8ワンオフキーと短縮タイプの事業者コード(6桁)からなるものの2種類に分かれています。

JANコードの作り方

JANコードの作成方法

JANコードはどのように作成すればいいのでしょうか。

JANコードを作成する手順を確認していきましょう。

GS1事業者コードを取得する

まずGS1 Japan(財団法人流通システム開発センター)に申請してGS1事業者コードを取得する必要があります。

申請はインターネットか書面のいずれかでできますが、現在はインターネット申請が優先されています。

商品コードを設定する

標準タイプ13桁のJANコードの場合、3桁の商品コードを設定します。

任意で設定できますが、新商品や形、色、味が異なるなど仕様が異なる商品にはそれぞれ独立したコードを設定する必要があります。

チェックデジットを計算する

そのコードが正しいか確認するためのチェックデジットを計算して割り出します。

手計算でも計算できますが、計算フォームがGS1 Japanのホームページにあるので利用すると便利です。

商品にバーコードを印刷する

印刷業者に依頼するのが一般的ですが、自分でバーコード印刷に対応しているソフトやプリンターを用紙して印刷することもできます。

その場合、バーコードのサイズや品質はJIS規格(規格番号X0507)で決められているので勝手に変更することはできません。

バーコードの画像は「GS1 Japan Data Bank」にインターネットから商品情報を登録することで生成し、ダウンロードして利用できます。

簡単に商品コードの登録や管理ができるzaico

商品コードを有効に使うことで、在庫管理や棚卸を効率的に行い流通にかかるコストを下げられます。

クラウド在庫管理システムzaicoなら、商品コードを付けていない商品も情報を登録するだけ。ランダムな数値を自動生成し、その数値をもとにQRコードを作成・管理します。

また、すでに記載されているバーコードを利用して在庫管理もできます。

QRコードやバーコードを読み取るための新たな機械を導入する必要もなく、お手持ちのスマートフォンやタブレットからスキャンして情報を読み取るので共有も簡単です。

在庫管理や棚卸をもっと簡単に効率化したいとお考えの方は、お気軽にzaicoにお問い合わせください。

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