仕入先とは?仕入先の意味・仕入れ先の探し方や仕入先の管理方法

どんなに優れたビジネスのアイデアがあったとしても、信頼ができる仕入先がなければ理想のビジネスを実現することは難しいでしょう。

ビジネスを始める人にも、ビジネスを拡大させる人にも、仕入先を選定することは、ビジネスが上手く行くかどうかを左右するほど重要です。

また、信頼できる仕入先がいるとしても、仕入先の負荷が急に高くなったり、何らかの事情で仕事を受けてもらえなくなった場合には、新たな仕入先を探す必要があります。

仕入れ先とは何かから、仕入先の探し方や選定ポイント、仕入れ先との信頼関係の築き方などを確認していきましょう。

仕入先とは

そもそも、「仕入先」とはどういう意味なのでしょうか。

仕入先とは、生産や販売のために商品もしくは部品、材料などの原料を購入する相手先のことです。

例えば製造業であれば、部品や材料などを商社や材料メーカーから購入しています。

また、仕入先と似た言葉に、「取引先」「顧客」「販売先」があります。。それぞれの意味の違いを比較してみましょう。

  • 「取引先」売り買いしてお金と品物をやり取りする相手
  • 「顧客」商売などでお得意の客
  • 「販売先」売りさばく相手

これらの言葉と「仕入先」の明確な違いは目的です。仕入先は「生産・販売のために」購入する相手先のことを指します。

仕入先の探し方

新たに仕入先を探すにはどうしたらよいのでしょうか。

新たな仕入先の探し方を確認していきましょう。

インターネットやSNSで情報を集める

仕入先に関する情報は各企業のウェブサイトで調べることが可能です。

他にも、SNSを運用している企業もあるので、そちらを利用して調べてみるのも良いでしょう。

注目されている業界の企業の場合には、取材記事なども見つかるかもしれません。

また、気になる企業があった場合にはウェブサイトから、会社案内やパンフレットなどを取り寄せて、より詳しい情報を入手してみましょう。

展示会や見本市などのイベントに行く

同業界の企業が集まって、展示会や見本市が開催されることもあります。

このようなイベントでは、実際にサンプルを見て各社の営業担当などと話をすることもできます。

そのため、自社の要望などを伝えやすく、その場で契約などの話を進めることも可能です。

その場で名刺を交換しておけば、その後の連絡のやり取りもスムーズになるでしょう。

東京のビッグサイトや名古屋のポートメッセなどでは、様々な企業が集まる大規模な展示会が開催されます。

どこで、どの様なイベントが開催されるか調べるにはWebサイトで検索できます。

また、複数の商社が合同でこのようなイベントを主催することもあるので、商社の担当などに聞いてみるのも良いでしょう。

業界専門誌の掲載情報から探す

もし専門的な商品を扱う仕入先を探しているならば、業界専門誌から探すのもおすすめです。

建設業界、鉄鋼業界、半導体業界、情報通信関係など、各業界から専門誌が刊行されています。

探し求めている業界の専門誌を通販サイトなどで探したり、書店で実際に手に取って中身を見てみるのも良いでしょう。

専門誌に連絡先を掲載しているメーカーもあるので、気になるところがあればそこから連絡を取ってみましょう。

仕入先を選定するポイント

探し出した仕入先はどう選ぶといいのでしょうか。

長く付き合っていくためには、やはり優良な仕入先を選びたいものです。

仕入先を選定するポイントを確認していきましょう。

取り扱い商品の質

どんなに希望の商品を扱っているとしても、商品の品質が良くなければ意味がありません。

品質が低いものを使えば、結果として自社の製品の品質も下がり、顧客からのクレームにもつながってしまいます。

顧客からの信頼を失わないためにも商品の質はよく確認する必要があります。

商品価格

仕入商品の価格は原価になるため、利益に関係します。

そのため、同じ商品ならばできるだけ安く仕入れる方がコスト削減になります。

ただし注意すべきことは、安さだけを追求し過ぎないようにすることです。

コストのみを追求し、品質や後述する納期などを考慮に入れなければ、結果としてコスト高になってしまうこともあるからです。

例えば、品質が悪ければ無償交換をしなければならないかもしれませんし、不良品が出れば廃棄する必要があります。

また、納期が管理できていなければ、販売するための商品を予定通りに用意できず損害になってしまいます。

自社で納期を管理するための労務コストもかかってしまうでしょう。

このようなケースを避けるためにも、商品価格以外の選定ポイントを満たしつつ、いかに安く仕入れるかが重要になります。

品揃え

品揃えが豊富であれば、1社から多種多様なものを仕入れることが可能です。

また、様々な種類の商品があれば多くのお客様のニーズに応えることができ、商品種類が少ないことによる販売の機会損失も少なくて済みます。

さらに、1商品ずつ、違う業者から仕入れていては、管理や発注作業も大変になります。

可能な限り、1社から仕入れる方が事務作業なども効率的に行えるので、品揃えの多い仕入先を選ぶことは重要です。

納期やスケジュール管理能力

いくら魅力的な商品を扱っていても、欲しいときに仕入先から商品を入手できなければビジネスの機会を逃してしまいます。

また、決められた納期に仕入先から納品できない場合、販売することもできず顧客からの信頼も下がってしまいます。

そのため、しっかりと納期管理できる仕入先を選ぶことも非常に重要です。

仕入先が納期をきちんと管理できない場合、自社で納期を管理しなければならず、余分な管理工数がかかってしまいます。

供給の安定性

供給が安定していなければ、一時的に品切れを起こしてしまうかもしれません。

そうなれば、販売のチャンスを逃がしてしまい、顧客も離れてしまいます。

顧客離れを起こさないためには、安定した商品の供給がとても重要です。

仕入先が「どの様な供給網を持っているのか」、「生産キャパはどのくらいか」ということも知っておきましょう。

市場に対する知見

市場に対して知見が高ければ、自社が知らない情報も仕入先の方から教えてくれることもあります。

有益な情報を与えてくれるパートナーはとても重要な存在です。

例えば、実際に現場に触れている人たちからの最新の情報は、業界の動向を知るためにとても役立つでしょう。

新たなビジネスチャンスを掴むきっかけになるかもしれません。

担当者の信頼性

仕入先が優れていることに加えて、担当者の信頼性も重要になります。

実際に仕入れを行う上で、自社との窓口となる仕入先の担当者の影響はとても大きいです。

例えば、納期をしっかり守ってくれたり、先行情報をもとに必要な商品を先に確保してくれたりなど、このような柔軟な対応は、結局は担当者の信頼性によるところが大きいです。

仕入先を選定するだけでなく、自社の担当者もしっかりと見極めることが大切です。

仕入先を適切に管理し良い関係を作るには?

仕入先を適切に管理して良い関係を築き、上手に付き合っていくためにはどうすればよいのでしょうか。

このとき一番心掛けたいのは、「仕入先をパートナーとして扱う」ということです。

ついつい、仕入先にとって、「自社=お客様」と思ってしまいがちです。

そのような考えだと、自社からの考えを押し付けたり、無理に値引きや納期調整させたりなどという態度をとってしまいがちです。

しかし、それでは仕入先と良い信頼関係を築いていくことはできません。

仕入先のことをパートナーとして扱い、仕入先にとってもメリットのある付き合いをしていくことが重要です。

仕入れ先や仕入れ品の適切な管理にzaico

仕入先と良い関係を作っていくためには、仕入れた商品を自社でしっかりと管理することも重要です。

仕入れ先や仕入れ品の管理がしっかりできることで、ミスによるトラブルを防ぐことにもつながり、円滑な運営や仕入れ先とのコミュニケーションが実現できるでしょう。

仕入れ先や仕入れ品の管理を適切にするために、「クラウド在庫管理システムzaico」の導入をご検討ください。

在庫や備品を扱うということは、その分だけ仕入れ先も管理しなければいけないケースも多くあるでしょう。

仕入れ先を探した後の管理や仕入れ品の管理を改善したいとお考えであれば、お気軽にzaicoにご相談ください。

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