在庫管理アドバイザーの岡本です。
R-ZAICOがリリースされましたが、一体どんな在庫管理で使えるの?
という疑問があると思います。
今回はRFIDが有効活用できる管理術を考えてみます。
RFIDの最大のメリットは次の2つです。
- 一度に複数の読み取りができる
- 遠隔で読み取りができる
一方で、デメリットとして挙げられるのは、
- RFIDのコストが高い
ということです。
私が一番お勧めする活用方法は「固定資産の管理」です。
RFID導入の一番のネックはコストです。
効果があるのは分かっているけど、1枚3円もするRFIDタグを
毎回、売るたびに捨てる(お客の手に渡ったら戻ってこない)のは、
原価率が上がってしまうので、とても厳しいです。
一方、固定資産の管理であれば、タグを一度貼ってしまえば、その資産を
捨てるまでは、ずっと貼りつけたままです。
固定資産も棚卸が必要です。
ちょっとシュミュレーションしてみます。条件は、
- 固定資産の数が1000点
- 固定資産の寿命(廃棄されるまで)を10年、
- 棚卸を1年に2回とします。
- 1回の棚卸で60人時だとします。
これを基に試算してみます。
1年に2回なので、120人時
10年間棚卸をやり続けるので、1200人時
1人当たりの時給が2500円(経費込み)とすると、
1200×2500=300万円
固定資産の数は1000点、タグの価格は3円なので3000円
どう考えても、タグを貼りつけたほうがコストが下がりますね。
さらに人間が数えた場合は、数え漏れやミスなどが発生しますが、
RFIDの場合は、タグさえしっかりと貼っておけば読み取りますので、
棚卸精度も上がります。
ワンウェー(使い切り)の場合は、製品原価に直結しますので、
なかなか踏み切るのに覚悟が必要ですが、そうでない場合は
RFIDのタグを使った場合の効果は保障されます。
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