皆さん、5Sという言葉をご存知ですか?
5Sとは、
- 整理
- 整頓
- 清掃
- 清潔
- 躾(しつけ)
頭文字のSを取って、5Sと言います。
改善活動の基本中の基本であり、5Sは日本生まれです。
セミナーで5Sについて質問する機会を作っていますが、
キチンと答えられる人が意外と少ないことに驚きます。
改めて、5Sについて学びなおしていただきたいと思います。
整理
整理とは、いるものといらないものを分けて、いらないものを捨てることです。
整理は2つのポイントがあります。
1つめは、いらないものの定義です。
どうやって定義すればよいか?とよく聞かれますが、簡単です。
いらないものとは、売れていないもの、使われていないもので、
長い間倉庫に眠っている状態のものです。つまり長期滞留在庫です。
長期滞留の定義は、在庫の消化サイクルにもよりますが、まずは1年か2年に
してみると良いでしょう。
仮に1年にした場合、今日が2019年1月9日ですから、2018年1月9日から、
一度も販売したり、使用した形跡の無い在庫です。
2つ目は捨てるということです。
これを決めるのは、社長の仕事です。
売れないものは、いつまで経っても売れません。
いつか売れるという考えが在庫をどんどん増やします。
整理で大切なのは、決断です。
整頓
整頓とは、だれでもモノを迷わずに取りだせる状態にすることです。
「誰でも」というのがポイントで、今日入社した新人社員でも、パートさんでも
迷わずに在庫までたどり着けることです。
整頓ができていない倉庫には、倉庫職人がいます。
倉庫職人が、在庫の場所を全て把握していて、その人以外は
分からないという状態です。
仮に、倉庫職人がインフルエンザでお休みを取ったらどうなるでしょう?
仮に、倉庫職人が、退職したらどうなるでしょう?
おそらく、会社は大混乱ですね。
そもそも、倉庫作業に専門性は不要です。
誰にでも分かるようにさえしておけば、倉庫職人はいなくてもいいのです。
整頓は工夫です。
ちなみに、整理・整頓には順番があります。
整理→整頓です。
そもそも、整頓は在庫場所の整備なので、在庫があふれている状態では
整備できません。整理をしてまずはスペースを空けます。
在庫場所をどうにかしたいと思っている方は、まずは整理から取り組みましょう。
在庫管理に関してもっと知りたい方、在庫管理に関するお悩み・ご相談は、
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