在庫管理には、大きく分けて2つの管理があります。
- 現在の在庫管理(現在庫)
- 未来の在庫管理(未来在庫)
現在の在庫管理とは?
現在の在庫管理とは、いわゆる一般的な在庫管理です。
今、何が、いくつあるか?
を管理するのが現在の在庫管理です。
現在の在庫管理の精度は、棚卸しの精度と一致します。
棚卸しの精度が高いという意味は、帳簿在庫(在庫データ)と実在庫データが
一致しているということです。
次に、未来の在庫管理(未来在庫管理)です。
未来在庫管理は、
ある商品(材料)の在庫が、
ある時点(日付)で、いくつになっているか?
というものです。
つまり、発注残や受注残が管理対象になります。
未来在庫の精度は、発注残や受注残の精度が対象になりますが、
大きく分けて、2つの指標があります。
1つめは納期です。
発注残、受注残には必ず納期があります。
発注残は、発注したものが「いつ」納入されるのか、
この「いつ」が、発注納期と同じであること。
受注残は、受注したものを「いつ」出荷(販売)するか?
出荷(販売)の日付が、約束した納期と同じであること。
さらに未来在庫には、もうひとつの役割があります。
それは、今の在庫は何日分なのか?
例えば、商品Aが100個。 商品Aは1日に10個売れる。
商品Aの在庫は、いつまで持つでしょうか?
その答えは、100÷10=10日分
ですね。
この管理をするためには、1日にどれだけ在庫を使うか?
という数量を記録しておかなければいけません。
未来在庫を管理することで、欠品や過剰在庫を防げます。
また、発注処理自体をシステマチックにすることも可能です。
現在庫管理と未来在庫管理は相互補完していますが、
あえて挙げるのであれば、現在庫管理と未来在庫管理のどちらの方が大切か分かりますか?
答えは、現在庫管理です。
そもそも、現在の在庫数を把握していなければ、
未来の在庫を管理していても意味がありません。
在庫管理の第一歩は、現在庫管理から。
未来在庫の管理が上手くいっていない理由、
それは、現在庫の管理に原因があるかもしれません。
在庫管理に関してもっと知りたい方、在庫管理に関するお悩み・ご相談は、
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