在庫管理アドバイザーの岡本です。
在庫管理システムの入れ替え・リニューアルを考えている方から
入れ替えの理由を聞くと、こんな答えが返ってきます。
それは、「今の在庫管理システムが使えないので・・」
ということです。
在庫管理システムは決して安い買い物ではありません。
カスタマイズを加えると、数百万円~数千万円というケースも
も多いです。
- 導入したが今は全く使っていない
- 伝票を発行するためだけに使っている
- システムを導入する前と後で、全く効率が上がっていない
心当りはありませんか?
ある会社の調査では、在庫管理システムを導入した企業のうち、
じつに75%が不満を持っているという実態が明らかになっています。
100社いれば、75社が導入したシステムが使えないと思っているのです。
この数字、髙いと思いませんか?
問題は2つあります。
1つめは、システム会社の問題、2つ目はシステムを導入するユーザー自身の
問題です。
今回はシステム会社の問題をお伝えします。
システム会社は、導入実績はアピールしますが、運用実績はアピールしない
事が多いです。
導入とは、システムを買ってもらった実績。
運用とは、ユーザーがシステムをキチンと使えている状態
システムを導入したユーザーにとって大切なのは、
導入でしょうか?それとも運用でしょうか?
ユーザー100社にアンケートを取れば、間違いなく100社とも
「運用」と答えるでしょう。
システム会社はあくまでも「開発のプロ」であって、
あなたの業務を知りません。
あれもできる、
これもできる、
と説明の段階では夢のような説明をします。
しかし、それはユーザーがシステムの設定をキチンとしていて、
システムで決まった手順の通りに機能を動かすことが大前提です。
システム会社に「使えない」とお伝えしても、
おそらく、「〇〇というところを設定してもらえれば、キチンと使えるように
なりますよ」という回答が返ってくるでしょう?
「〇〇という設定値はどうやって決めればいいんですか?」という
ユーザーの質問には、
「それは、お客様自身で決めていただくことです」
という回答しか返ってこないでしょう。
ここで話がストップしてしまうことが多いようです。
繰り返しますが、システム会社は開発するプロであり、
あなたの業務を知りません。
もちろん、在庫管理については勉強していますが、
それは本やセミナーだけ。
実務経験はありません。
システム会社が知っているのは、理論的なことだけです。
理論の通りにユーザーが設定すれば、システムがキチンと
動きますよ。ということです。
では、ユーザーはどうすればいいのでしょうか?
それを次回お伝えします。
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