在庫管理アドバイザーの岡本です。
適正在庫を知りたいです!
というご相談を良く受けます。
その中で「公式を教えてください」というご質問も来ますが、
丁重にお断りすることにしています。
私は、適正在庫を算出する公式は無いと思っています。
もし、仮に世の中に画期的な公式があれば、大企業がすでに使っている
はずで、過剰在庫も無いはずです。
多くの企業で需要予測を行っていますが、現時点で需要予測は精度を上げることは
できますが、当たらないと思った方が良いでしょう。
当たらなくても精度さえ上がれば、かなり楽になるはずです。
精度を上げるために必要なことが2つあります。
- 正確なデータを集めること
- 予測頻度を上げること
予測をするために最も大切なのが、正確なデータを集めることです。
不正確なデータから、算出したデータは不正確なのは、誰が考えても
分かると思います。
在庫管理において、最も大切なのは「入庫」と「出庫」のデータです。
このデータを正確に集めることがまず、適正在庫を定めるための第1歩です。
難しいことではありません。
「入庫」と「出庫」の際に、しっかりとデータを取るだけです。
ここを面倒がるようであれば、適正在庫の把握は絶対にできないと
思ってもらった方がいいでしょう。
入庫と出庫の正確さは、棚卸によって検証ができます。
データ上の在庫が100個に対して、実際に数えた時90個であれば、
棚卸差異率は10%になります。
経験上、棚卸差異率で5%を超えると、データの信頼性は有りません。
少なくとも5%、理想は2%を切るレベルが求められます。
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