在庫管理アドバイザーの岡本です。
前回の記事では、適正在庫を知るために必要なのは正確なデータとお伝えしました。
在庫管理において、最も大切なデータは、入庫と出庫のデータです。
まずはこれを押さえましょう。
次に大切なのは頻度です。
需要予測や計画を経てる期間を短いスパンで行うことが大切です。
ここで天気予報を考えてみてください。
天気予報は、過去の気象データを使って、ある特定の日付の天気を当てるので、
需要予測とよく似ています。
天気予報は、
- 明日の天気
- 週間天気
- 1か月予報
- 3か月予報
などがあります。
予報期間が長ければ長いほど、予報精度は下がります。
需要予測もこれと同じです。
需要予測・計画を立てる(見直す)期間を短くするのが、精度を上げる解決策です。
私のところに来る相談者に聞いてみますと、需要予測を行う頻度は大体1か月に1回くらいです。
1か月先と、1週間先、どちらを当てるのが難しいかは容易にわかります。
例えば、1か月天気予報が、頭の賢いエリートが過去の膨大なデータ、スーパーコンピュータを使って
予測をしていても当たらないわけですから、当然1か月に1回の需要予測では足りません。
1か月に1回しか、需要予測や計画を聞いてみると
- 情報が集まらない
- 作業が大変で時間が無い
という理由が大半を占めます。
短いスパンで需要予測や計画を立てるためには次の2つの仕組みが必要になります。
- 短期間で情報を集める仕組み
- 予測結果を素早く集計・結果を出す仕組み
正確なデータを集め、短いスパンで需要予測・計画を立てられるようになれば、
必ず在庫は減ります。
難しいことをやる前に、まずはこれをだまされたと思ってやってみてください。
次回は別の視点から、適正在庫について考えてみましょう。
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