棚卸の時間を設備導入無しで50%削減する2つの方法

在庫管理アドバイザーの岡本です。

皆さんは棚卸にかかる時間をもっと短縮したいと思ったことはありませんか?

実は棚卸の時間を劇的に改善する方法があります。

しかも、設備投資は不要です。規模を問わずどんな会社でもできます。

 

私の知っている会社では、社長が交代した時、棚卸作業にこれまで2日かけていたということを知り、激怒。

「次の棚卸から1日でやり切れ!」という指示が出た時に実施したことです。次の棚卸まで5か月・・・

果たして何をやったのでしょうか?

その方法は、2S(整理・整頓)です。現場改善で最も基本的な改善です。

棚卸とは、在庫を数える作業です。棚卸に時間がかかってしまう最も重要な要素は、

  1. 棚卸する対象の数量
  2. 棚卸する対象が特定できること

この2つにつきます。

棚卸する対象の数量

棚卸は、在庫を数える作業ですから、数えるものが多いとそれだけ時間がかかります。

まず初めにやるべきことは、棚卸をする対象を減らすことです。

 

その方法として有効なのが「整理」です。

例えば、皆さんの会社でもずっと眠り続けている在庫があって、それを棚卸のたびに数えていませんか?

同じものを何度も繰り返して数えることほど無駄な作業はありません。

在庫管理がうまくいっている会社は、整理を定期的に行って在庫の数量が増えないようにコントロールしています。

結果的に、在庫の総量が減るので棚卸時間が短縮できます。

棚卸をする対象を特定できる

次は「整頓」です。

棚卸は、棚卸する対象を探して、特定し数えます。

ここで、在庫を探すという方法にとても時間を取られます。なぜ時間がとられてしまうかというと、

在庫を置く場所が決まっていない、または決まっていても無いからです。

「整頓」は、決まったものが決まった場所にあり誰でも取り出せる置き場を作ること。です。

「整理」よりも崩れやすく難易度が高いのが「整頓」です。なぜかというと、入出庫が日々発生して

いるため、崩れる可能性が高いからです。

在庫ごとに置き場を決めます。

次に「特定する」作業については、棚卸は詳しい人がその場所をやるとは限りませんから、整頓の基本にのっとって

誰でもわかるようにしなければいけません。それは「表示」です。

「置き場を決めて、表示を作る」これが誰にでもわかる置き場の作り方です。

ただし、整頓しようとしても置き場を作れない場合があります。

整理・整頓には順番があって、必ず整理からしなければいけません。

整理をして場所を空け、余裕のあるスペースで在庫を置く・・・

 

その会社は20年以上棚卸に2日かけていましたが、これを実践するだけで棚卸が1日以内

に終わるようになりました。

 

まずは現場を見て、何年も動いていないものは無いか?

在庫が探すことなく、簡単に特定できる状態になっているか?

を見てみましょう。

厳しい主婦の目を持つパートさんに現場を見て、本音を語って

もらうと良いかもしれません。

 

実は、、、

さらに棚卸時間を削減する方法がありますが、その方法は次回で!

 

 

在庫管理を何度やってもうまくいかない・・・

何度も挫折している・・・

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