棚卸をやる意味を考えましょう

在庫管理アドバイザーの岡本です。

 

3月末が決算という会社様は多いのではないでしょうか?

実務者レベルではあまり気にしませんが、会社経営層として気になるのが

利益です。

その利益を確定するために一番大切なのは、いわゆる粗利(売上総利益)ですが、

粗利を決める項目が次の2つの項目です。

  • 売上
  • 売上原価

これも実務レベルだとあまりピンと来ないのではないでしょうか?

特に売り上げ原価って何?

と思う方が多いと思います。

 

売上原価を分解すると、

売上原価=期首棚卸高+当期仕入高ー期末棚卸高

  • 期首棚卸高:最初にあった在庫金額(3月末決算であれば、4月1日時点の在庫金額)
  • 当期仕入高:その年度で仕入れた合計金額
  • 期末棚卸高:最後に残った在庫金額(3月末決算であれば、3月31日時点の在庫金額)

ここでようやく実務者レベルでなじみのある棚卸という言葉が出てきます。

 

棚卸は会社の利益を確定する重要な作業です。

ただ、月末に在庫を数えて、数を合わせる作業ではありません。

 

利益は、

  1. 粗利
  2. 営業利益
  3. 経常利益
  4. 税引き前利益

の順番に計算しますので、粗利が間違えば、それ以降の利益は全て狂います。

 

棚卸は片手間ではなく、しっかりと準備したうえで進めるべき大切な作業です。

残念ながらその意識がある会社はまだまだ少ないです。

 

これからは棚卸の進め方についてお伝えしていきます。

 

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