在庫管理アドバイザーの岡本です。
前回、棚卸作業の時間短縮に2S(整理・整頓)が役立つということを
お伝えしました。
前回は、整理についてお話しましたので、今回は整頓についてお伝えします。
整頓とは、決まったものが決まった場所にあるという状態です。
噛み砕いて言うと、モノの置き場が決まっていて、誰でも分かるということです。
整理によって、不要なものが無くなるので、すっきりしてわかりやすい状態になったはずです。
しかし、これだけではまだ足りません。
棚卸で最低限必要な情報は、「何が」、「いくつ」という情報です。
棚卸票の作り方にもよりますが、企業によっては棚卸品の情報を
予め棚卸作業者に渡すことがあります。
その際に、「どこにある」という情報が無いと、探すのは大変ですよね。
棚卸で必要な情報は、「何が」、「いくつ」ですが、
スムーズな棚卸をしようと思ったときに、「どこに」という情報が欠かせません。
「どこに=場所」の情報さえあれば、在庫を探す必要はなく楽ちんです。
さらに場所ごとに棚卸作業者を割り当てることができるようになるので、
効率的に棚卸をすすめることができます。
また、「誰かが棚卸をしたと思った」という棚卸漏れや、二重棚卸が無くなります。
仮に、置き場を定めている場合は、元々決めてあった置き場にキチンと在庫が
置かれているかどうかを確認して、正しい置き場に在庫を置きます。
せっかく置き場を定めていても、場所が違ったら迷う元です。
こちらの作業も、日々の業務の合間・合間で実施すればよいです。
この2つをやるだけで、棚卸の時間がグッと短縮できます。
そう考えると、いかに棚卸作業の中に無駄な時間がたくさん潜んでいるかが
分かりますね。
事前に整理・整頓をやって、棚卸当日は、zaicoを使って作業をやれば
棚卸の時間を劇的に短縮できます。
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