在庫管理アドバイザーの岡本です。
今日は棚卸しについてお話したいと思います。
そもそも棚卸しはなぜ必要なのでしょうか?
まず、1つ目は利益の確定です。
決算書で利益は5種類あります。
- 売上総利益(粗利)
- 営業利益
- 経常利益
- 税引前当期利益
- 当期純利益
そのうち、在庫はどこにかかわるかというと・・・
売上総利益(粗利)にかかわってきます。
つまり、在庫が狂っていると営業利益から先の全ての利益が
狂ってしまうということになります。
正しい利益を出すためには、正しい在庫が必要です。
国税庁によると、事業年度末に1回しなければいけないと定められています。
※その他の方法も認められているが原則実地棚卸し。
棚卸しは、決算時期に原則1回やれば良いわけです。
国も税金を取らないといけないですから、企業に利益をしっかりと
確定させたいですよね。
原則、棚卸しは1年に1回で良い
にも関わらず、多くの企業では1年に2回以上、棚卸しを行っています。
なぜでしょうか?
それは、「在庫を合せる」ためです。
在庫を合せるためということを、言い換えると「在庫が合っている自信が無い」
ということになります。
いくら棚卸しの回数を増やしても、普段から在庫が合っていない会社は、
何度棚卸しをやっても合うはずがありません。
むしろ、棚卸しをやることで在庫が狂うことすらあるのです。
棚卸しで重要なのは、「何を」、「どのように」数えるか?
という点です。
ここを理解できていないと、在庫は永遠に合いません。
この話題については次回にお伝えします。
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