在庫管理アドバイザーの岡本です。
欠品を防ぐための安全在庫。
どうやって数を決めたらよいかわかりませんよね?
そこで、今回は安全在庫の数を決めるための参考になる公式をご紹介します。
安全在庫には、公式があります。
安全在庫=安全係数×使用量の標準偏差×ルート(発注リードタイム+発注間隔)
安全係数とは、サービス率と言われ数値が決まっています。
例えば、欠品許容率(欠品しても良い割合)が
- 1%の場合・・・2.33
- 5%の場合・・・1.65
- 10%の場合・・・1.29
といったような数値が決まっています。
欠品許容率が小さくなればなるほど、安全係数の値が大きくなり
安全在庫も多く必要になります。
欠品は絶対にダメ!欠品許容率は0%とお考えの方もいらっしゃると
思いますが、欠品ゼロを言い切ることは誰にもできません。
統計学的にも0%はあり得ない数字です。
使用量の標準偏差
この数値を出すためには、ある一定期間の使用量のデータを取る必要があります。
標準偏差はエクセルの関数で簡単に計算できます。
(エクセルの関数は、STDEVです。)
ルート(発注リードタイム+発注間隔)
これは、発注リードタイムと発注間隔をたしたものの平方根です。
発注リードタイムとは、商品の発注を出して納品されるまでにかかる日数です。
発注間隔は、例えば1週間に1回発注する場合は、7日です。
その都度、発注をする場合は0日です。
例えば、発注リードタイムが9日、発注間隔が7日(1週間)の場合は、
ルート(9+7)=ルート16=4となります。
(エクセルの関数は、SQRTです。)
もう一度おさらいしてみましょう。
安全在庫=安全係数×使用量の標準偏差×ルート(発注リードタイム+発注間隔)
- 安全係数=1.65(許容欠品率5%)
- 使用量の標準偏差 5.4
- ルート(発注リードタイム:9日 + 発注間隔:7日)
の時、安全在庫数は、
安全在庫=1.65 × 5.4 × 4 = 35.6
安全在庫数は、数えられるものだったら整数ですから、
切り上げて36になります。
ただ、あくまでもこれは参考としてください。
実際に計算してみると、思ったよりも多い・・・
と思うことが多々あるはずです。
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