在庫管理アドバイザーの岡本です。
zaicoのホームページを訪れる方は、在庫管理システムの
導入をご検討の方が多いのではないでしょうか?
システムを導入するときは、
あれもやりたい、これもやりたい・・・
と要望が膨らみますが、実はこれが一番危険です。
コンサルティングや個別相談で、在庫管理システムの
話題が上ることも多いですが、残念なことに、
しっかりとシステムを使いこなせている企業はほぼ皆無です。
それどころか数百~数千万円かけたシステムが、単なる「伝票発行システム」
に成り下がっているケースが多いようです。
詳しく話を聞いてみると、2つのケースがあることに気づきました。
1点目は、設定項目の意味が分からなかったり、面倒だったりして、ありあまる機能を使いこなせていない
ケースです。
何でもできるシステムは裏を返せば、たくさん設定が必要ということにほかなりません。
設定をしなければ、システムは動きません。
また、設定項目の意味を理解できておらず、せっかくの便利な機能を使いこなせていないようです。
さらに残念なことに、システム屋さんは、在庫管理の実務をやったことがないので、現場の気持ち
も分からず、適切なアドバイスができないようです。
2点目は、「業務とあっていない」という点です。
システムも所詮道具ですから、用途とあっていなければ当然使えません。
何でもできると聞いて導入したけど、肝心の機能がない・・・
ということも良く起こっているそうです。
これを回避するためには、システムの導入前に自社の業務をしっかりと
棚卸しすることです。
システムは、自社の業務を変わりにやってくれる道具です。
自社の業務を棚卸しできていないと、システムに何を求めてよいか分かりません。
在庫管理システム導入のコンサルティングを行うときも必ず業務の棚卸しから
行います。
ここがしっかりとできていないと、機能が豊富なシステムであればあるほど、
実は欲しい機能がなかった・・・という残念な結果に終わってしまいます。
在庫管理システムで、私がお勧めするのは余計な機能がない「シンプルなもの」です。
在庫管理の要点さえ理解しておけば、シンプルなシステムで十分ということが分かると
思います。
在庫管理システムの要点は、次回の記事でお伝えします。
在庫管理に関してもっと知りたい方、在庫管理に関するお悩み・ご相談は、
在庫管理の専門家が運営する在庫管理の総合窓口「在庫管理110番」までお気軽にどうぞ!