在庫管理はモノの動きと情報の動きの理解

在庫管理が難しいと言われる理由の一つが情物一致です。

情物一致とは、モノの動きと情報の動きが一致することです。

このズレが在庫数を狂わせる原因になります。

主に次の場所でズレが起こります。

  1. 入庫で起こるズレ
  2. 保管で起こるズレ
  3. 生産で起こるズレ
  4. 出庫で起こるズレ
  5. 棚卸しで起こるズレ
  6. 輸送(物流)で起こるズレ
  7. イレギュラーで起こるズレ

在庫自体が動くタイミングと伝票処理やシステムへのインプットのズレによって、実際の数とデータのズレが起こります。

会社でルール

例えば、

販売先からの依頼で、実際の商品を

発送しておらず、売上計上するケースがあると思います。

この時、発送前の商品は在庫として数えても

良いでしょうか?

答えはNOです。

すでに売上として計上していますので、

販売先の資産になります。

もし、誤って数えてしまうと、

データ上の在庫はデータよりも多いため、プラスで修正してしまいます。

本当は修正してはいけません。 

どのタイミングで在庫が落ちるのか?

ということを会社全体で共有しておかないと、このような問題が起こります。

どの時点で、入庫となり会社の資産と

なるのか、どの時点で出庫となり、会社

の資産ではなくなるのか?

明確にしなければいけません。

情物一致を実現するために

情物一致とリアルタイムで在庫管理をしなければいけないと思われがちです。

必ずしもリアルタイムでなければいけないということはありません。

ポイントは2つです。

  1. 目の前の在庫は、数えて良いからどうか?
  2. いつ、誰が、どこで、何をするのか?

この2つだけしっかりと決めておけば、情物一致は実現できます。

 

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