在庫管理の改善は3ステップ ステップ2「不確定要素の除去」

在庫管理改善の3ステップは、

  1. 情物一致
  2. 不確定要素の除去
  3. 経営と戦略

の3つですが、今回は前回の情物一致に引き続き、不確定要素の除去について

ご説明します。

 

不確定要素とは、出庫以外で在庫が減ってしまう要素です。

例えば製造業の場合の不確定要素は、

  • 製造不良
  • 歩留り

などがあげられます。

小売や卸売りの場合は、

  • サンプルでの配布
  • 万引き
  • 消費期限(食品など)

などがあげられます。

 

これらを見込み、本当に必要な数に不確定要素の発生分だけ在庫数を

増やします。

不確定要素を見込まずに在庫を持つことは危険なので、余分な在庫は

持つべきです。

ただ、どれくらいの在庫を持つか?は決めておかなければいけません。

 

その為には、不確定要素が

  • どれくらいの頻度・割合で発生するか?
  • 発生した際の滅失数はどれくらいか?

という情報が必要です。

 

例えば、歩留りが20%発生するのであれば、

20%常に余分に在庫を持たなければいけません。

 

ただ、残念なことに不確定要素をキチンと計測できている

会社がとても少ないです。

「不良がよく起こるので、在庫を多めに持っている」

と言う話はよく聞きます。

不良はどれくらいの頻度・割合で発生して、

そして不良が発生したら、どれくらいの損失になるのか?

ということを聞くと、答えが返ってきません。

 

在庫管理を改善するためには、在庫以外にも不確定要素も

見える化して取り除いていかなければいけません。

 

 

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