1時間かかっていた棚卸が5分で完了!QRコード活用で現場負担を大幅に軽減した理想的な運用法
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会社・団体名
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福井ケーブルテレビ株式会社
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業種
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その他
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従業員数
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~50名
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地域
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中部
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管理物品
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部品 / 部材 / 器材 / レンタル品
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課題
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棚卸を効率化したい / 複数拠点で利用したい / どこに何があるか把握したい
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活用機能
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QRコードのラベル印刷 / QRコード/バーコードスキャン / 入庫/出庫(予定)データ登録 / ユーザーグループ / 棚卸の記録
2025/3/10
福井ケーブルテレビ株式会社様:在庫管理基本情報
- 管理している物品:TVに機器を設置・ネット回線を接続する際に使用する配線や部品、アンテナなど
- 管理している品目数:約500品目
- zaico導入前の在庫管理方法:自社システムや紙帳簿で管理していた
- 利用開始:2024年
- 利用頻度:毎日
- 利用人数:社内と委託先の12拠点
- バーコード・QRコード利用:あり
zaico導入前に抱えていた在庫管理の課題
- 業務拡大に伴い委託業者が増え、拠点ごとの在庫管理が煩雑化していた
- 在庫管理の正確性が低く、資産管理ができていなかった
- 毎月行う棚卸の負担が大きかった
zaico導入によって得られた効果は?
- 委託業者ごとに入出庫フローを整え、在庫管理の精度が上がった
- 在庫情報の正確性が向上したことで、資産管理もできるようになった
- 棚卸にかかる負担が大幅に軽減された
福井ケーブルテレビ株式会社様に、zaico導入前の課題から導入後の効果までを伺いました!
福井県福井市に本社を構え、ケーブルテレビや、ケーブルインターネットなどに付随するサービスを提供されている福井ケーブルテレビ株式会社様。機器の設置工事に使う配線や細かい部品、チューナーなどをzaicoで管理されています。
以前は自社で開発したシステムと紙の帳簿を使って在庫管理をされていましたが、管理物品や委託先の工事業者が増えるにつれ、管理が煩雑化。棚卸にも大きな負担がかかっていました。
今回は、zaicoを使って在庫管理や棚卸に関する課題を解消された、技術部 課長の川畑様と技術部の梅田様に詳しくお話を伺いました!
ケーブルテレビやインターネットの工事に使用する部品・機材をzaicoで管理
梅田様:ケーブルテレビや、ケーブルインターネットなどに付随するサービスを提供しています。
川畑様:通信インフラ全般のサービスを提供する中で、住宅の工事が必要になる場合が多く、その工事に必要な機材や部品をzaicoで管理しています。たとえばケーブルや、通信データを変換するチューナーという機材・部品、インターネットのルーターといったレンタル品です。
レンタル品は解約後に返却されるので、同じ物品でも「新品」と「再利用品」を分けて管理しています。
梅田様:倉庫の壁や棚に、zaicoで出力したQRコードを貼って物品を管理しています。QRコードはシリアルナンバーごとではなく、品目(物品カテゴリー)ごとに設置しています。
入出庫や棚卸の際は、このQRコードをスマホで読み取って登録しています。
川畑様:社内の5〜6部署と、工事を委託している外部の業者6社で、日々の入出庫や毎月の棚卸にzaicoを利用しています。各工事業者が自社の在庫情報しか閲覧できないように、業者ごとにグループ分けをして権限を設定し、運用しています。
梅田様:社内では、主に発注した物品が入ってくるときと、お客様からレンタル品が返却されたときに入庫登録をしています。
梅田様:当社から工事業者に、工事で必要な物品をお渡しする際に出庫登録をしています。工事業者から依頼があった時点で「出庫済」として処理をして、物品を確保します。
工事業者は直接物品を受け取りにきてくれるので、物品を手渡した後に、当社の担当者がzaicoで工事業者側の入庫登録もあわせて行なっています。
梅田様:工事業者では、お客様宅の工事で使用した機材を出庫登録しています。「今日この部材を何個使った」という形で、営業終了後に毎日zaico上で数量を減らしてもらっています。
最大の課題は、毎月自社と委託先で行う棚卸の「非効率さ」だった
川畑様:以前は、自社で開発したシステムと紙帳簿を使って在庫管理をしていました。
工事業者に預けている物品に関しては、正直なところ厳密な在庫管理ができていませんでした。当社から物品を出庫し、業者の手に渡るまでにタイムラグが発生することがあるため、物品の所在が宙ぶらりんになってしまい、データ上「どこにモノがあるのかわからない」といったこともありました。
特に大きな課題は、管理物品や委託先の工事業者が増えて行く中での、棚卸作業の非効率さでした。毎月月末に自社内にある在庫を棚卸するのですが、物品のシリアルナンバーごとに紐づけられたバーコードを専用リーダーで読み込み、現物をすべて数えて記録していました。この作業に多大な時間がかかっていたんです。
川畑様:また、毎月すべての工事業者に当社の担当者が出向き、一つずつ物品の数を確認して訪問棚卸をしていました。これが本当に大変でした。
データと現物の数がズレていたり、作業に時間がかかり月をまたいでしまったりと、正確な棚卸報告書が作れない状態だったため、きちんとした資産管理ができないという課題も感じていました。
1時間かかっていた棚卸作業が5分で完了。作業が楽になり、棚卸差異も減らせた
梅田様:倉庫の壁や棚に貼ってあるQRコードをスマホで読み取り、数えた現物の総数を入力して棚卸をしています。
梅田様:データ上と現物の数がズレたときだけ、どの個体が原因なのか、シリアルナンバーまで細かく調べる運用にしています。zaicoを使って日々の入出庫が正確になり、棚卸差異がほとんど出なくなったことで、このような簡単な棚卸方法に変えることができました。
梅田様:大幅に効率化されたと思います。導入前は1時間かかっていた社内の棚卸作業が、今は5分で終わるようになりました。
以前は物品一つひとつのバーコードを読み込む手間と時間がかかっていましたが、今はそれがなくなり、QRコードをスキャンしてワンタップで棚卸を完了できるので、作業時間と現場の負担を大きく削減できています。
川畑様:また、工事業者でも物品の出庫をしっかり記録してもらうようになったことで、在庫管理に対する意識と在庫情報の正確性が向上しました。そのため毎月当社の担当者が出向いていた実地棚卸を、今は半期に1度の頻度にまで減らすことができています。
梅田様:棚卸ワークスペースを使うと、月ごとの棚卸結果や棚卸差異が一目で把握できるのでさらに便利です。棚卸データをCSVでエクスポートでき、書類作成に活用できるのも助かっています。
将来的には、厳密な個品管理と会社の財政管理を目指したい
梅田様:今は自社システムとzaicoの二刀流管理になっているので、ゆくゆくは一本化できれば良いなと思っています。すべての在庫を会社の資産としてきちんと管理することで、無駄な買い物を控えることもでき、会社の財政管理に繋がると考えています。
機材一つひとつに付いているシリアルナンバーの所在まで、厳密にzaicoで管理できるようになれば理想的です。zaicoのサポートを受けながら、今後の運用改善に向けて検討を進めていきたいと思っています。
個品管理についてもぜひご相談ください。本日は貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました!
複数拠点での在庫管理・棚卸の効率化にzaico
今回は、福井ケーブルテレビ様がzaicoを活用し、棚卸業務を大幅に効率化された事例をご紹介しました。福井ケーブルテレビ様では、QRコードを活用してミスをしにくい入出庫・棚卸フローを構築されたことに加え、倉庫(在庫置き場)の整理整頓にも力を入れられており、とても理想的な運用をされています。棚卸に課題を感じられている方はぜひご参考ください!
zaicoは入出庫や棚卸の効率化だけでなく、取引先との情報共有や、在庫管理に対する意識の向上にも貢献します。導入をご検討されたい方はぜひお気軽にご相談ください。