複数倉庫のロケーション管理に成功!「どこに何がいくつある」が瞬時に・正確にわかるようになった

会社・団体名

株式会社 DOF JAPAN

業種

製造・メーカー

従業員数

~50名

地域

近畿

管理物品

部品 / 部材 / 製品/商品

課題

棚卸を効率化したい / 紙やExcelでの管理をなくしたい / 管理の属人化をなくしたい / 複数拠点で利用したい / どこに何があるか把握したい

活用機能

発注点管理 / QRコード/バーコードスキャン / 入庫/出庫(予定)データ登録 / 保管場所登録

2025/4/2

株式会社 DOF JAPAN様:在庫管理基本情報

  • 管理している物品:製品、および製品に使用されている部品・消耗品(医療機器含む)
  • 管理している品目数:約500品目
  • zaico導入前の在庫管理方法:Excelに記録していた
  • 利用開始:2024年
  • 利用頻度:毎日
  • 利用人数:7名
  • バーコード・QRコード利用:あり

zaico導入前に抱えていた在庫管理の課題

  • Excel管理が煩雑で、棚卸差異が大きく出てしまう
  • 棚卸差異の原因を探るのが難しい
  • 保管場所が複数あり、「どこに何がいくつあるか」を把握できていない

zaico導入によって得られた効果は?

  • 日々の入出庫が正確になり、棚卸差異がほぼ出なくなった
  • zaicoの操作履歴から、棚卸差異の原因を簡単に追えるようになった
  • 各保管場所で棚の整理整頓ができ、正確なロケーション管理ができるようになった

株式会社 DOF JAPAN様に、zaico導入前の課題から導入後の効果までを伺いました!

株式会社 DOF JAPAN様は、韓国の医療機器メーカー「DOF」が、2019年に京都で設立した日本法人です。3Dスキャナーやミリングマシンといった歯科向けの製品を製造し、世界へ向けて輸出しています。

以前はExcelで在庫管理をされており、出庫時に入力を忘れてしまうことなどが原因で、棚卸では在庫数のズレが発生してしまっていました。また、倉庫が複数あり、どこに何がいくつあるかを正確に把握するのも難しかったそうです。

zaico導入後は棚卸差異がほぼ出なくなり、正確なロケーション管理も実現することができました!導入から定着までのステップや、実際のzaicoを使ったご運用について、DOF JAPANの藤本様に詳しくお話を伺いました。

DOF JAPAN 藤本様

歯科向けの医療機器と、その修理部品など約500点をzaicoで管理

御社の事業内容を教えてください。

藤本様:歯科向けの3Dスキャナーや、ミリングマシンと呼ばれる、歯の詰め物を加工する機械を販売しているメーカーです。スキャナーのサブスクサービスや、点検も行なっています。

DOF JAPAN様の取り扱い製品「Craft5X」

zaicoで管理している物品は?

藤本様:zaicoで管理しているのは、販売製品に加え、サブスクでレンタルするスキャナー、ミリングマシンの部品・消耗品、3Dスキャナや機械の修理部品など、大小合わせて500品目ほどです。
主にzaicoを操作しているのは、営業やサポート・メンテナンスの外回りなどを担当する社員5名です。

どのように管理しているのですか?

藤本様:保管庫の在庫棚にzaicoで発行したQRコードを貼りつけ、そこに在庫を置いて管理しています。

DOF JAPAN様 倉庫

藤本様:また、同じ機器でも個体ごとにシリアルナンバーが振られているので、zaicoにもシリアルナンバーを登録しています。こうすることで、各物品がきちんとユーザー様の手元に届いているかどうか、後追いすることができるんです。

一方サブスク用のレンタル品は、zaicoに「製品名(サブスク用)」と登録して判別できるようにしており、カテゴリーもサブスク用として分けて登録しています。

入庫・出庫はスマホのQRコードスキャンを活用

具体的な入庫フローを教えてください。

藤本様:製品や部品の入庫(仕入れ)は、定期的にまとめて行なっています。
まず、zaicoの発注点アラートが出ているものを担当者が確認して、海外本社に発注します。

DOF JAPAN様の在庫一覧画面。発注点切れの在庫データを一覧で表示することもできます

藤本様:輸入したら検品を行い、zaicoに未登録のものはその場で写真を撮って新規データとして登録します。すでにzaicoに登録済みのものは、該当するQRコードを貼り付けて入庫登録をします。

本社以外から入荷してくる部品や消耗品もあるので、それらも同様にzaicoで入庫登録をしています。

※1:発注点アラート機能はこちら
※2:入庫データの登録はこちら
※3:新規在庫データ登録はこちら

出庫フローについても教えてください。

藤本様:出庫の際は、在庫棚から物品を持ち出すときに、棚に貼ってあるQRコードをスキャンしてzaicoで出庫登録をします。販売する場合も同じ手順で出庫処理をするというルールで統一しています。

※1:出庫データの登録はこちら

QRコードをスキャンし出庫登録を行います

藤本様:また、サブスクの場合は、レンタル品を貸し出すときに貸出先のお客様の名前をメモ欄に書いて出庫登録をします。製品が戻ってきたら、またzaicoで入庫登録をします。

入出庫の運用で工夫されていることはありますか?

藤本様:入庫のときはシリアルナンバーを、出庫のときは取引先名をメモ欄に入力するようにしていることです。これにより、後からシリアルナンバーや取引先名で検索をして、製品の後追いがしやすくなるためです。

zaico導入で入出庫の精度が上がり、棚卸差異がほぼなくなった

zaico導入前はどのような課題があったのですか?

藤本様:zaico導入前は、主にExcelで在庫管理をしていました。1〜2か月に一度棚卸をするのですが、理論在庫と実在庫の差が大きく出てしまい、社内でも大きな課題として認識していました。とても大きなズレが生じていたんです。

在庫数がズレてしまう原因は?

藤本様:入出庫をその都度記録するのですが、すべてExcelで管理していたので、パソコンを開ける環境でないと作業ができず、入力忘れや反映されるまでのタイムラグが発生していたことが、在庫数がズレてしまう原因でした。

出庫するものの中には、メンテナンス・点検のために一時的に持ち出す部品や、貸し出して戻ってくる備品なども含まれるので、Excelでの管理が煩雑になっていました。棚卸差異の原因を探すのにも、相当な時間がかかっていました。

zaico導入後、棚卸の精度は改善されましたか?

藤本様:はい。zaicoを使うようになって棚卸差異がほぼ出なくなりました。出庫のときに取引先の情報もzaicoに登録しているので、万が一差異が発生しても、取引先名や製品名で検索してすぐに原因を見つけることができます。棚卸業務そのものが効率化され、社員の負荷も軽減されたと感じています。

入出庫の精度が上がったので、今後は定期的な棚卸の回数も、2〜3か月に一回に減らしていく予定です。

準備期間は約1か月。直感的に操作でき、導入はスムーズだった

zaico導入当初、現場からネガティブな反応はありませんでしたか?

藤本様:多くの社員が、棚卸に関する強い課題感を持っていたので、zaicoを導入することに対してネガティブな声はありませんでした。社員には私からzaicoの使い方をレクチャーしましたが、直観的に操作できるので、特につまずいたこともありませんでした。

zaicoはどのくらいの期間で定着しましたか?

藤本様:まず、在庫データを登録して、QRコードを棚に貼りつけるという環境整備に1か月ほどかかりました。この最初の登録作業が一番大変でしたが、zaicoのヘルプページを見ながら業務の合間に行いました。QRコードの発行は分かりやすかったので、準備を終えればもう使うだけという感じでした。

倉庫の整理整頓とロケーション管理を実現し、属人化の解消へ

特に便利に感じられているzaicoの機能は?

藤本様保管場所の登録機能です。弊社は本社の倉庫と離れた場所にも倉庫が存在します。以前から使っている自社の販売管理システムには保管場所を登録できないので、同じ製品であっても、どちらの倉庫にいくつ保管されているのかを把握することができませんでした。

今では商品がどこにあるのか知りたいときに、誰かに聞かずともzaico上で保管場所を簡単に確認できるようになったので、業務属人化の脱却に一歩踏み出すことができたと思います。

また、「ある(過去)時点での在庫」がわかるのも便利です。弊社は医療機器を扱うので、定期的に「どの機器がいくつ入出庫したか」を行政へ報告する必要があります。その際に、zaicoで期間を設定して、当時の在庫数をパッと出せるのはとても助かっています。

zaicoの導入により、特に効果を感じられたことは?

藤本様:QRコードスキャンを活用することで入出庫の精度が上がり、結果的に棚卸差異を減らせたことが一番大きいですね。販売だけでなく、メンテナンスに使用した部品や消耗品の動きも正しく追えるようになりました。

また、zaicoの機能そのものではありませんが、zaico導入によって、倉庫を整理整頓するきっかけを得ることもできました。商品ごとに保管棚の定位置を決め、棚には棚札とQRコードを付けるようにしたことで、正確なロケーション管理ができるようになったんです。

離れた場所にいても、どこに何が何個あるというのが一目で把握できるようになり、倉庫管理全体の効率化に大きく寄与したのではないかと思います。

今後、zaicoをどのように活用されていきたいですか?

藤本様:zaicoを使って、発注業務の属人化を解消したいと思っています。
具体的には、本社に発注する際に必要な「製品コード」という項目をzaicoに追加登録する予定です。発注時に必要な情報をzaicoに集約することで、zaicoを見れば、誰でも同じように発注作業ができるようになりますので。

大変貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

複数拠点での医療機器・メンテナンス部品の在庫管理にzaico

今回は、歯科向けの医療機器メーカーである株式会社 DOF JAPAN様に、zaico導入の効果や具体的な活用方法についてお伺いしました。zaicoの導入をきっかけに、複数ある倉庫の整理整頓を叶えられ、正確なロケーション管理ができるようになったとのお話が大変印象的でした!

複数の倉庫で在庫を管理されている方、ロケーション管理にお悩みの方、棚卸差異に課題を抱えていらっしゃる方は、ぜひ今回の導入事例をご参考いただければ幸いです。

zaicoには31日間の無料トライアルがありますので、導入をご検討の方はぜひご利用ください。具体的な操作に関するご相談・お問い合わせも随時承っております。