棚卸が月1回→年1回に減り、精度も大幅に向上。「発注点アラート」で発注漏れや欠品もなくなった

会社・団体名

株式会社アクラム

業種

製造・メーカー / 小売・卸

従業員数

51〜100名

地域

近畿

管理物品

製品/商品

課題

棚卸を効率化したい / 紙やExcelでの管理をなくしたい

活用機能

発注点管理 / QRコード/バーコードスキャン / 入庫/出庫(予定)データ登録

2024/9/25

株式会社アクラム様:在庫管理基本情報

  • 管理している物品:スポーツアパレル全般
  • 管理している品目数:1500品目
  • zaico導入前の在庫管理方法:紙(帳簿)に記録していた, Excelに記録していた
  • 利用開始:2020年
  • 利用頻度:毎日
  • 利用人数:5名
  • バーコード・QRコード利用:あり

zaico導入前に抱えていた在庫管理の課題

  • Excelや手書きで管理しており、商品数が増えるにつれ煩雑化していた
  • 営業担当者が出先でリアルタイムな在庫状況を把握できなかった
  • 棚卸に時間がかかり、差異が大きく出るなど精度が低かった

zaico導入によって得られた効果は?

  • システム化することで在庫管理の精度が上がり、発注漏れや欠品もなくなった
  • 出先で今の在庫状況がすぐに分かり、電話で確認する手間がなくなった
  • 棚卸にかかる時間は12分の1に短縮され、差異が大幅に減った

株式会社アクラム様に、zaico導入前の課題から導入後の効果までを伺いました!

奈良県に本社を構え、スポーツウェアの生産・販売を行う株式会社アクラム様。主力ブランド「SQUADRA(スクアドラ)」を展開し、サッカーやバレーボール、野球をはじめとするさまざまなチームスポーツ、チームウェアを生産されています。

以前はExcelで在庫管理をされていましたが、商品の数や種類が増えるにつれて煩雑になり、検索性や情報のリアルタイム性に課題を抱えておられました。今回は、zaicoを導入して在庫管理業務を効率化、棚卸の負担軽減も実現された、代表取締役の勝谷様にお話を伺いました!

株式会社アクラム 代表の勝谷様

SKUが増えるにつれ、Excelでの在庫管理に限界を感じていた

――御社の事業内容について教えてください。

勝谷様:スポーツ用のユニフォームなど、スポーツウェアの生産・販売が主な事業です。もともとは、ワッペンや番号を貼るといった二次加工を施した「オーダーメイド」のスポーツウェアだけを販売していました。2022年ごろからは、既成のTシャツ・サッカーパンツといったスポーツウェアをオンラインショップで販売する事業も始めました。

――商品はどのように保管・管理されているのですか?

勝谷様:以前は自社倉庫でのみ商品を保管していました。しかし、オンラインショップを始めてからはありがたいことに取り扱い点数が急増し、外部の委託倉庫も併用して商品を保管・管理しています。

zaico導入前の自社倉庫

――zaico導入前は、どのように在庫管理をされていましたか?

勝谷様:Excelで管理していました。一つ売れたら、それを在庫管理の担当者に伝えて、Excelの在庫表から「1」を引くという感じです。ただ、SKU(色や柄、サイズなどのパターン)の数が増えるにつれて、Excelでの在庫管理に限界を感じるようになりました。

――具体的には、どのような課題があったのですか?

勝谷様:取り扱い商品やSKU(色や柄、サイズなどのパターン)が増えるたびに、Excel表の行や列、タブもどんどん増えて、管理が煩雑になってしまうんです。一つの商品を探し出すのにも時間がかかるし、人が手で数字を打ち込むため間違いも多々発生します。月一回の棚卸でも、Excel上の数値と現物の数の差が大きく、数字が全然合わないのも課題でした。

――確かにヒューマンエラーは発生しやすいですよね。

勝谷様:Excelだと、リアルタイムで在庫状況を把握できないことも大きな問題でした。営業担当が外出先で「現在の在庫数」をスムーズに確認できず、本社に電話して在庫を確認し、また電話で折り返してもらって…と、非常に手間がかかっていました。

直感的に操作しやすい・スマホでも使える点がzaicoの導入を決めた理由

――zaicoを導入しようと思ったきっかけを教えていただけますか?

勝谷様:オンラインショップを始めて定番商品の在庫を持つようになったことが、在庫管理ツールの導入を考え始めたきっかけでした。オーダーメイドの受注生産が主事業だったころは在庫管理の必要性も低かったのですが、オンラインショップではリアルタイムの在庫管理が必須ですので。

――在庫管理システムを検討する際、他社のシステムと比較されましたか?

勝谷様:はい。ネットで検索して、いくつかの在庫管理システムを比較検討した結果、zaicoを導入することに決めました。

――複数社の中から、zaicoを選んでくださった理由を教えていただけますか?

勝谷様:zaicoを選んだ決め手は、使い勝手と機能、導入費用が当社のニーズに合っていたことです。無料サービスや他社のシステムを導入してみたものの、必要な機能が備わってなかったり、操作がわかりづらかったりして。
そんな中で、zaicoは直感で操作しやすく使いやすいと感じました。

――実際に操作をお試しいただいて、使いやすさを感じてくださったのですね。

勝谷様:はい。また、実地棚卸があるのでスマホでも使えることが必須条件でした。zaicoはスマホに対応していたため当社のニーズにもピッタリでしたし、1ユーザーあたりの費用や初期費用がリーズナブルだったことも後押しになって、本格的な導入に至りました。

アラート表示で在庫の減少を知らせる「発注点管理」機能が便利

――zaico導入時、現場からネガティブな反応はありませんでしたか?

勝谷様:ありませんでした。むしろ、すぐに使いこなせて導入直後も大きな混乱などなく、とても助かりました。

――嬉しいです!中でも、zaicoのどういった点が使いやすいと感じられましたか?

勝谷様:とにかく、UI(ユーザーインターフェース)が使いやすいと感じました。在庫の増減の推移がひと目でわかりやすく、見やすいのが良かったですね。在庫が少なくなると赤く表示されるのが、シンプルですが非常にわかりやすいと感じています。

発注点を切ると赤く表示される「発注点アラート」(画像はサンプル)

在庫が少なくなると赤く表示される「発注点管理」機能

ライトプランからご利用いただける「発注点管理」機能では、登録した物品ごとに発注点を設定することができます。在庫データの数量が設定した発注点を下回ると、アラートが発出され、画面上の在庫数が赤く表示されます。また、必要に応じてアラートメールを受信することも可能です。

勝谷様:zaicoで発注点アラートを設定しているので、商品が発注点を切って画面上で赤く表示されたら発注をかけるようにしています。「商品が減ってきている」と視覚的にすぐわかるので、発注漏れがなくなり、欠品などのトラブル減少に大きく貢献しています。

出先でリアルタイムな在庫状況が分かるため、電話確認がいらなくなった

――具体的なzaicoのご活用方法を教えてください。

勝谷様:主に商品の入出庫管理と、それに付随した発注の管理に使っています。あとは、営業担当者が外出先で在庫状況を確認するのに使ったり、棚卸にも利用したりしています。

――営業担当の方は、以前と比べて在庫の確認がしやすくなりましたか?

勝谷様:はい。以前は在庫や入庫の状況について、「これは発注してる?」「いつ入ってくる?」など、その都度電話で確認をしていました。
zaicoだと、発注したらすぐ画面上に反映されますし、アプリを開けば自動的に在庫データを同期してくれるので、外出中でもスマホからリアルタイムな在庫状況を確認できます。電話でのやり取りがなくなったことで業務の大幅な効率化ができ、本当に素晴らしいと感じています。

外出先でもスマホで在庫状況を確認できる(画像はサンプル)

倉庫から自社工場へ移動するときに「出庫登録」をする運用

――zaicoで出庫登録をするときの流れを教えていただけますか?

勝谷様:オーダーメイド商品を受注したときに出庫登録をしています。オーダーメイド商品は二次加工をするために一度倉庫から本社に商品を持ってくる必要があるので、そのときに「出庫」として処理をするんです。

――加工前の商品を「社内納品」するときに、出庫登録をされるのですね。

勝谷様:はい。独特な使い方かもしれませんが、スムーズな商品の管理・運用が実現できています。
お客様から受注したら、営業担当者が各自、zaicoで出庫登録をします。オーダーが入った段階では「出庫中」のステータスで出庫登録し、まず在庫を確保します。そして倉庫の担当者が商品をピッキングして、社内の工場部門に届けます。このときにzaicoで「出庫済み」ステータスに更新しています。

kintoneと連携してオンラインショップの在庫も一元管理

――オンラインショップの在庫もまとめて管理されているのですか?

勝谷様:オーダーメイド商品の在庫と、定番商品を販売しているオンラインショップの在庫をまとめてzaicoで管理できるよう、zaico内の追加項目をカスタマイズしたり、外部ツールのkintoneと連携したりしています。

――工夫してくださっているのですね!

勝谷様:はい。カスタマイズ性が高く、外部ツールとも連携できるzaicoだからこそ、独自ルートで加工してからお客様へお届けする「オーダーメイド商品」と、オンラインショップで販売している「定番商品」の在庫を一元管理することができていると思います。

棚卸は月1回→年1回になり、差異も大幅に減少

――zaicoを使って棚卸をするようになって、作業は効率化されましたか?

勝谷様:はい。何よりも良かったのが、棚卸の頻度と在庫数のズレが大幅に減少したことです。Excelで在庫管理していたときは、Excelの数値と実際の在庫数に大きな差が出ることが通常でした。そのため、1か月に1回は棚卸をして、なんとか在庫管理をしている状況だったんです。
それがzaicoを導入してからは、取り扱う在庫数が以前の5倍以上に増えているにもかかわらず、棚卸が年1回で済むようになりました!棚卸差異も減らすことができています。

――棚卸にかかる業務負担が軽減されて、よかったです!

勝谷様:棚卸にかかる時間が12分の1に短縮されましたし、在庫数は増えているのに、差異は大幅に減っています。以前の管理方法と比べて、良くなったことしかありません。
また、月に1回棚卸をしていた頃、夏の暑い時期は汗をダラダラかいて、フラフラになりながら長時間作業していました。それをしなくてよくなったのは、本当にありがたいと喜んでいます。

――zaicoに対する現場の皆様の反応はいかがですか?

勝谷様:みんな便利だと言っていますね。特に営業担当者は、外出先でもリアルタイムの在庫状況を確認できるようになって、効率的になったという声が多く聞かれます。
本社側としても、営業からの電話連絡に毎回対応するのは大変な部分がありましたので、双方にとって手間が省かれて業務効率化に繋がりました。

――大変励みになるお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

アパレル用品・オーダーメイド商品の在庫管理にzaico

今回は、zaicoを使って「日々の在庫管理」と「棚卸作業」の効率化を実現された株式会社アクラム様の導入事例をご紹介しました。月次の棚卸作業が年1回になって差異も減り、リアルタイムでの在庫把握が可能になったことで大幅な業務効率化に繋がったとのこと、とても嬉しく思います。

zaicoは直感的な操作性と柔軟なカスタマイズ性で、オーダーメイド商品の在庫管理にもご活用いただけます。アクラム様と似た業種の方、同じような在庫管理課題をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。導入に関するお問い合わせも承っております!