前回の記事ではVMIの基本的な考え方と、発注者側のメリットを
お伝えしました。
今回は、サプライヤー側のメリットをご紹介します。
VMIでは、発注者側にある在庫は、預かり在庫になるので、基本的に
サプライヤーの負担になります。これだけを見ると、全くメリットが無い
ように思いますが、実はサプライヤー側にこそ、VMIのメリットがあります。
サプライヤーが最も困るのが、発注者からいつ、どの商品の注文が、どれくらいの数量が
発注されるか分からないということです。
そのため、前年の販売データや営業の予測などで、需要予測を行い発注作業をしています。
しかし、需要予測はそう簡単に当たりません。
予想した発注よりも多ければ、過剰在庫。
予想した発注よりも少なければ欠品。
過剰在庫と欠品を防ぐのは、至難の業です。
VMIを導入すれば、お客様に在庫を補充する立場になります。
つまり、発注者からの発注をドキドキして待つ必要が一切なくなります。
また、これまではお客様の急な発注に応えるために、
わざわざ宅配便を用意したり、持っていくなどして余計な配送コストが
掛かっていたはずですが、VMIを導入すれば、補充はサプライヤーがコントロール
すればいいので、急な配送が無くなります。
さらに、お客様への預かり在庫になるので、一見損に見えますが、
お客様の倉庫や棚が自社の第2倉庫だと考えてみてください。
本来、お客様のために自社の倉庫に積んでおいた在庫を
お客様の倉庫に置くことができる。つまり、自社の商品の保管スペースを
減らせるということです。
実は、サプライヤーにはさらなるメリットがあります。
特に卸売業の皆様には朗報でしょう。
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