前回の記事では、定量発注についてお伝えしました。
今回は定期発注についてお伝えします。
定期発注には、次の2つの方法があります。
- 定期定量発注
- 定期不定量発注
定期定量発注は、前回の記事で解説しているのでそちらをご覧ください。
定期発注のメリットは、発注する時期が決まっているという点です。
発注する時期が決まっていると何がいいのか?
大きくわけて3つのメリットがあります。
- 発注漏れが無くなる
- 計画が立てやすくなる
- 物流コストが下がる
発注漏れが無くなる
例えば、毎週水曜に発注するときめれば、毎週水曜日の仕事に「発注」という
作業が組み込まれます。キチンと予定に組み込まれるので、発注漏れは無くなります。
計画が立てやすくなる
予定が決まるということは計画が立てやすくなるということです。
これは、発注する側だけではなく、仕入先にもメリットがあります。
不定期発注の場合は、「いつ発注が来ても良い状態」にしておかなければ
いけません。
一方で、定期発注の場合は、発注がいつ来るか?が予め分かるので、
お客さんからの発注に備えて、仕込みができます。
物流コストが下がる
定期発注だと、まとめて出荷することができるので、不定期発注の
ように都度出荷という作業が無くなるので、都度出荷するための作業コスト、そして
出荷をまとめることで、配送コスト自体も抑えられます。
定期不定量発注
定期不定量発注の最大の難点は、「発注する量を決める」という点です。
発注する量を決める公式は、
発注量=見込み使用数量×(発注リードタイム+発注間隔)+安全在庫-発注残
前回、解説した不定期定量発注との違いは、
- 毎回発注量を計算する
- 発注間隔を考慮する
- 発注残を管理する
- ロットの考慮
定量発注は、現場だけでも管理・運用できますが、定期不定量の
場合は、毎回発注数量を計算し発注残を考慮するので、それなりの工数がかかります。
現場だけでの運用は難しくなり、効率良く作業をするためにコンピュータの導入が必要です。
また、仕入先では発注ロットが決まっていることが多いです。
仮に、必要数が34個だとしても、発注ロットが15個の場合は、
15個×3ロット=45個の発注が必要になります。
定期不定量発注をするためには、それなりの管理体制が求められます。
あと一つ不定期不定量発注ですが、
これは、「必要な時に必要なだけ」発注するという理想的な方法です。
在庫量は一番低く抑えられますが、この方法を実現するためには、
- リアルタイムで在庫量が分かる
- 仕入先がいつ発注が来ても対応できる体制
非常に難易度が高い方法です。
発注をする側、そしてそれを受ける仕入先側の強力な連携が必要になります。
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