前回の記事で在庫回転日数をご紹介しました。
実は在庫回転日数は、適正在庫に密接に関わる指標です。
前回ご紹介した企業の例では、91.25日分の在庫を持っている
ということは分かりました。
この在庫回転日数が、多いか少ないかを判断すればいいわけです。
これは、次の3つによっておおよそ目星をつけることができます。
- 在庫回転日数
- 会社のリードタイム
- 顧客要求納期
会社のリードタイムとは、
- 材料や商品を調達するのにかかる時間(日数)
- 製品を生産するのにかかる時間(日数)※製造業のみ
- 製品をお客様にお届けする日数
たとえば、
- 材料の調達に10日
- 生産に20日
- お届け日数2日
だとすると、この会社のリードタイムは32日になります。
ここで重要なのがお客様の要求納期です。
お客様の要求納期が40日の時、会社は在庫を持つ必要はありますか?
顧客要求納期:40日 - 会社のリードタイム:32日=8日
8日の余裕があります。
お客さんから注文がきてから、準備しても間に合います。
ただ、お客様の要求納期が20日だとどうでしょう?
顧客要求納期:20日 - 会社のリードタイム:32日=-8日
8日不足します。
お客さんから注文を受けてから準備をすると、8日遅れるわけです。
つまり、この会社は、8日分の在庫を常に持っていなければいけないということが分かります。
これが簡単な適正在庫の見方です。
先ほどの91.25日という在庫日数が出てきたとき、
顧客要求納期から会社のリードタイムを引いて、
その差が約ー91.25日であれば、概ね適正と言えます。
あなたの会社の在庫は適正ですか?
一度、次の3つを比較してみてください。
- 在庫回転日数
- 会社のリードタイム
- 顧客要求納期
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