棚卸し差異が起こる理由をもう少し考えて見ます。
これまでは在庫の「損」と「益」が起こる理由をご説明しました。
次は、在庫管理の差異がどこで起きるかをご説明します。
棚卸差異が起こるのは、大きく分けると
- 棚卸の前
- 棚卸中
の2つがあります。
棚卸し前に起こる棚卸差異の理由は、
ご説明した通りですが、
- 入出庫の時の間違い
- イレギュラー処理
- システムロジックの問題
の3つがあります。
もう一つの間違いは、棚卸当日に起こる問題です。
棚卸し当日に起こるミスは、大別すると次の4つに分類できます。
- 重複カウント
- カウント漏れ
- 数えてはいけないものを数えている
- 数えるべきものを数えていない
さらに、この4つは大きく2つに分類できます。
1と2は、数え方や置き場の問題
3と4は、在庫事態の定義の問題です。
今回は、棚卸しの基本的な数え方について
ご説明します。
まず、棚卸の基本は「キチンと数える」ということです。
当たり前じゃないか!
と言われそうですが、実はこの当たり前ができていないことがとても多いです。
例えば、
段ボールを空けるのが面倒で、箱の外側に書いてある数字をそのまま記入
心当たりはあるんじゃないでしょうか?
棚卸しの基本は文字を読んでわかるように、
棚から卸すことです。
つまり、現物をしっかりとみて数を数えるのが
基本中の基本です。
現場でよくあるのは、箱の外に貼ってある在庫表と中身の数が違う。
ということです。
在庫管理の不完全な時は、在庫表の数は信用できないので、
必ず箱から出して数えましょう。
次回は置き場について解説します。
在庫管理に関してもっと知りたい方、在庫管理に関するご相談は、
在庫管理の総合窓口「在庫管理110番」までお気軽にどうぞ!