目の前の在庫は本当に使えますか?

在庫管理にはこんなあるある話があります。

状況:商品Aが100個ある。

顧客1 「商品Aが70個欲しいんだけど、在庫ある?」

あなた 「商品Aの在庫を確認してきますね、少しお待ちください。あとで掛け直します」

と一度、電話を切って倉庫に走って行き、在庫がちゃんと100個あることを目視で確認

 

あなたは顧客1に電話をかけなおして、

あなた 「在庫、100個ありました!、いつでも出荷できますよ。」と回答。

顧客1 「助かったよ、じゃすぐに必要ないから10日後に送って。」

あなた 「分かりました。いつもありがとうございます。」

 

4日後、あなたは仕事がとても忙しい状況でした。

そんな時に電話が

顧客1 「商品Aが50個欲しいんだけど、在庫ある?」

あなた 「商品Aの在庫を確認してきますね、少しお待ちください。あとで掛け直します」

と一度、電話を切って倉庫に走って行き、在庫がちゃんと100個あることを目視で確認

 

あなたは顧客2に電話をかけなおして、

あなた 「在庫、100個ありました!、いつでも出荷できますよ。」と回答。

顧客2 「助かったよ、じゃ、8日後に送ってくれないかな。」

あなた 「分かりました。お任せください」と回答。

 

さて、結末はどうなったでしょう?

顧客1には70個出荷できましたが、

顧客2には、50個出荷できませんでした。

なぜなら、在庫が100個しかなかったからです。

 

つまり、現在庫にも2種類の在庫があるということが分かります。

  1. 有効在庫
  2. 引当在庫

現在庫=有効在庫+引当在庫

といえます。

引当在庫は、予約在庫や受注残と言ってもよく、

既に顧客から注文が入っている商品の在庫の事です。

今回、顧客1から70個在庫があったので、その時点で

現在庫(100個)=有効在庫(30個)+引当在庫(70個)

 

顧客2に対して、提供できる商品Aの在庫数は、

有効在庫の範囲内になるので、最大30個です。

 

このようなミスは在庫管理の現場でよく起こっています。

特に次のようなケースで起こりやすいです。

  • 注文を受ける人が複数人いる
  • 普段やっている人が風邪などで休んでいる

 

在庫を切らさないようにと多めに在庫を持つ事で、

こういった問題を防ごうとすることが多いようです。

 

対処にはなりますが、根本対策にはなりません。

 

根本対策は難しくなく、簡単です。

しっかりと受注残を管理するだけでOKです。

 

zaico(スマート在庫管理)では、納品(販売)データを作ることができるので、

納品前の状態の納品データを登録することで、受注残を管理できます。

 

在庫管理に関してもっと知りたい方、在庫管理に関するお悩み・ご相談は、

在庫管理の総合窓口「在庫管理110番」までお気軽にどうぞ!

在庫管理110番