皆さんの会社で棚卸はやってますか?
やりたくないけどやっているという会社は多いのではないでしょうか?
棚卸自体は、1年に1回資産を確定するために行う必要があります。
しかし、棚卸を1年に1回以上やっている会社は多いのではないでしょうか?
私がこれまでコンサルティングや面談をしてきた会社の方に聞くと、
棚卸を1年に1回以上やっているケースがとても多いです。
1年に1回やるだけでいいのになぜ、1年に2回以上棚卸をするのでしょうか?
税理士に棚卸を月に1回やってください
と言われて、やっている社長さんも多いのではないでしょうか?
ではなぜ、税理士は棚卸をやってくれというのでしょうか?
その理由は、月次決算を出すため。
月次決算を出すために一番重要な項目は、粗利です。
粗利=売上ー売上原価
売上原価=期首(月初)棚卸高+仕入高‐期末(月末)棚卸高
つまり在庫が分からないと、決算書が作れないのです。
なので、税理士は在庫表を作ってくれと言います。
一方で、税理士に指摘をされなくても、自主的に棚卸しを1年に2回以上
やっている会社もあります。
これら2つには共通点があります。
在庫を正しくしたいから
この1点の理由に尽きます。
棚卸でやるべき事は、正しい在庫を確定させること。
です。
しかし、残念ながら目の前をキチンと数えることすらできないのが現状です。
在庫を数えたら、在庫が狂うという皮肉な結果になってしまうことも多いです。
笑い話のようですが、実際にコンサルティングをしていたクライアントで毎月頻繁に起こっていることです。
在庫管理をしっかりして下さい、という立場から言うのも変ですが、
棚卸は1年に1回で済めばいいと思っています。
棚卸には手間がかかります。
棚卸をやっている時は、作業がストップします。
例えば、8人で、1日(8時間)かけて、棚卸を
していたとします。
人件費を1人当たり1日で20000円とした時に、、
16万円の費用がかかります。
棚卸をスローガンは、
漏れなく、ダブりなく、正確に、しかも早く
- 漏れなく・・・数えるべき在庫を全て数える
- ダブりなく・・・担当範囲を決め、同じ品目を2回数えない
- 正確に・・・数えるべきものだけを数える
前回お伝えしたことを実現すれば、「正確に。」は達成できます。
漏れなく、ダブりなくは、ルール化が不可欠です。
早く終えるということは大切ですが、悪い言い方をすれば手を抜く
ということにもつながりかねません。
管理は1つずつ、積み上げて良くしていくのが大切です。
なぜなら、今までの習慣を変えないといけないので。
次回は、漏れなく、ダブりなく数える方法をお伝えします。
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