目の前の在庫をキチンと数える事ができますか?
と質問をすると、ほとんどの人がそんなこと簡単だ!
と言うと思います。
しかし、在庫管理の現場ではなぜか在庫がキチンと数えられません。
これには理由があります。
それは、数えるべき在庫の定義をキチンと理解できていないからです。
在庫管理において、数えるべき在庫は、資産として計上されているものです。
資産として計上されている在庫というのは、
仕入れ処理が終わっていて、売上がまだの在庫です。
これはお金ベースの話です。
仕入の方から考えてみます。
- 仕入れ処理だけ終わっていて、現物は到着していない
- 仕入処理が終わっておらず、現物は先に到着している
さて、1と2は数えるべきかどうか?
答えは、
1は数えなければいけない。
2は数えてはいけない。
1の場合、目の前に現物はありませんが、仕入処理が終わっているので、
会社の資産として計上されています。
2の場合は、目の前に現物はありますが、仕入処理は終わっていないので、
まだ会社の資産ではありません。
今度は、出荷です。
- 売上処理が終わっていないが、先に現物を出荷した
- 売上処理は終わっているが、現物はまだ出荷していない
この場合はどうでしょう?答えは、
1の場合は、目の前に現物が無いが数えなければいけない
2の場合は、目の前に現物があっても数えてはいけない
今回4つのケースをご紹介しましたが、どれも現場でよく起こるケースです。
例えば、こんなことはありませんか?
- お客さんから、売上は来月にしてほしい!けど、商品は明日必要だからすぐに送って!
- 決算の関係で、売上処理だけ先にしたい。けど、商品はまだ送ってもらわなくてもいいから!
あなたの会社は数えていい、数えてはいけないということをキチンと共有していますか?
当たり前のことですが、キチンと数えても良い在庫と数えてはいけない在庫を区別しなければいけません。
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