在庫管理アドバイザーの岡本です。
前回は在庫の精度の大切さについてお伝えしました。
今回は、在庫差異の計算方法についてお伝えします。
在庫の差異は、データ上の在庫と実際の差異率を計算します。
在庫差異の計算式は、
在庫差異(%)=1- 実際の在庫数/データ上の在庫数×100
となります。
例えば、
データ上の在庫数が100個、実際に数えた在庫数が95個であれば、
1- 95/100 ×100 = 5/100 ×100 =5% (5%の損) ※分母は絶対値なので整数になります。
データ上の在庫数が100個、実際に数えた在庫数が105個であれば、
1- 105/100 ×100 = – 5/100 ×100 = ー5% (5%の益)
では、実際にzaicoのデータを使って在庫差異率を計算してみましょう。
zaicoの変更履歴一覧を使えば、簡単に計算できます。
まず、変更履歴一覧から、変更履歴をダウンロードします。
差異率を計算するのに適したデータは、「棚卸スキャン」データです。
zaicoは、棚卸スキャンは在庫データの修正なので、差異率を計算するのに適しています。
データの見方は次の通りです。
- D列の操作後の数量が、実際のデータ数
- E列の数量の変化が、数える前と数えた後の数量の差異数
管理表を加工して、
- データ上の在庫
- 差異率という列
を追加します。
この2つ列に計算式を入れます。
データ上の在庫には、修正前の在庫数を、差異率には先ほどお伝えした計算式を入力します。
こちらが計算結果になります。
こちらの結果を見ると、
数える前の在庫数(データ上の在庫数)は、51個
数えた後の在庫数(操作後の数量)は56個なので、
1- 56/51 ×100 = - 8.8 (%)
差異率は 8.8%の益 となります。
このようにzaicoを使えば、簡単に在庫の差異を計算できるので、
自社の在庫精度がどれくらいなのかが簡単にわかります。
在庫管理で一番大切なのは在庫の精度です。
どんなに高価なシステムを入れても在庫精度が低ければ意味がありません。
zaicoを使って自社の現状をまず認識しましょう。
在庫の精度が全然上がらない、在庫の精度を上げたい。
棚卸に時間がかかりすぎている・・・
zaicoを使って真の業務改善に取り組みたい!
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