4/18 敵前逃亡!?
昨日、中国と日本の戦争観に触れましたが、その関連でもう一つ。
日本では敵前逃亡というと、臆病者で、駄目な奴みたいなレッテルを貼られがち。
切腹の文化だから、捕虜になるなら自ら命を断つ美学が日本にはありますよね。
一方、中国には、「逃げるは半敗、死ぬは全敗」といった考えがあります。つまり自分の力量をわきまえてむやみに強敵とは戦わない。たとえ負けて、逃げても、命を絶たず、別天地で再起をはかる。孫子の兵法も、戦わないで勝つことがもっともよいとされる。
実は昨日紹介した「劉邦」、同じく天下を争った強敵「項羽」に72戦して71回ほど負けたと記されている。一度も勝てずに71連敗。でも最後の最後で一回だけ、勝った。そしてライバルの項羽は一度の負けで命を自ら断ちます。こんなに自分は強いのに負けたのは天がそうさせたのだと言い残し。一方、劉邦は71回負けても蕭何の献身的な貢献で71回再起を図る事が出来た。
私達のようなスタートアップの企業なんかまだまだ弱小部隊、ただ勇猛果敢に攻めるだけでは駄目。自分の背丈に合わせて、避けるべくは避け、蓄えるべきは蓄えながら、最後の大きな戦いに望むべきですよね。
1番大事なのは勝った回数ではありません。最後に勝つ事です。
強いものが勝つのではない、負けても負けても立ち上がれる人が最後に勝つのです。
最後に大きく1回勝とう!
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